本日は前回にひき続いて、福島県文化センターで開催されました、「ぼくらが守る!!!ふるさとの伝統」の続きをご紹介しましょう。
さてさて全国の皆様!!福島県には全国にアピールできるような素晴らしい伝統文化があります。
それが先日の「三匹獅子舞」であり、本日の「田島こども歌舞伎」なのです。
本日の演目は、「南山義民の碑ー喜四郎子別れの段」です。
これは江戸時代の「南山お蔵入り騒動」と呼ばれた大百姓一揆をモデルにして作られた歌舞伎です。
一揆の首謀者の一人である喜四郎は、江戸幕府に減税の直訴をすることを決意したが、しかし家族にまで刑罰が及ぶのを避けるため母親には悪態をつき自分を勘当させ、妻には難癖をつけて離縁し、子供に後はよろしくと言ずけて、心を鬼にして家を出ていくのである、というのが粗筋です。
最初の写真は「口上」(こうじょう)です。上演前に、役者がその心構えを観客に述べるしきたりなんです。
写真をごらんになれば「一目瞭然」(いちもくりょうぜん)、登場人物は小学生と中学生で占められています。

一番涙したのはこれから幕府に直訴に行こうとする喜四郎が、禍(わざわい)が家族に及ばないようにと、妻を離縁する段でした。
中央の股旅姿の男性?が小学校4年生の女の子、左の妻が中学校1年生の女の子、右端の泣き崩れる喜四郎の母はこれまた中学校1年生の女の子という出演者たちでした。

最後の写真は「義太夫」(ぎだゆう)という大役を一人で果たした短大生で、長時間の出し物をすべて暗唱しての熱演でした。その撥捌(ばちさば)きは最高でした。もっと高価な三味線で演奏すれば、全国でも屈指の奏者になるのではないかと感じ入った次第です。
今回の「おひねり」(お祝い)は、前回を大きく上回り、その数の多さは300こ以上でした。父兄の役者たちを応援する気持ちがひしひしと伝わってまいりました。
解説の懸田弘訓(かけだひろのり)先生は、いつものように着物姿で、簡潔にして愛情あふれるお話をしていただき、ただただ感謝申し上げる次第でした。