夢野熊野神社の西100mほどのところから北(山手)に上がっていく。 目指すは「氷室神社」、3世紀からの伝説もある夢野エリアの古い神社だ。 ざっとウィキぺディアから引用するとこんなぐあいだ●平清盛が福原遷都の際、兵庫七弁天の一社として市杵島比売を奉斎した。●平教盛がここに別邸を建て、後白河法皇を幽閉した場所であった。 ●建武3年(1336年)の湊川の戦いで、楠木正成が会下山に陣する時、この地より人夫が出て仕えたという。 ●寛政から享和(1789年〜1803年)までは名水「夢野の清水」があって、湯に沸かして遠近の人に入浴させ、氷室の湯といった。 ●元禄年間(1688年)以降の古文書には「氷室古跡」並びに「弁財天社」として崇敬が厚いと載っている。

ところどころにある案内板が導いてくれる。 夢野伝説、仁徳天皇、源平合戦、それに楠木正成とそうそうたる看板役者が揃う。
夢野の地は、元来、禁野(イミノ)といい、昔高貴なお方の墓所(古図に「御塚」と記す。香坂皇子の御墳墓と言われている)で殺生禁断の地でした。 又、天子遊猟の御猟地があったことからも殺生禁断の地でした。
夢野には十数個の古墳があり、石棺や鏡、多くの器物が出土しており、貴族が居住していました。 夢野の名は「日本書紀の神宮皇后の条、仁徳天皇の 条」「摂津国風土記」「法隆寺資材帳」に出ています。 この地は大化の改新以前から農耕も発達しており、夢野は神戸の中心でした。
〜氷室神社で入手した資料より引用

神社に住居が迫ったのだろう、ごくありきたりな民家の隙間に鳥居が立つ。

一の鳥居をくぐると一気に空気が変わる。 結界を示す石柱が二の鳥居代わり、真正面が本殿・えれんあい弁天さま。 紅葉の名残も何か物悲しく感じる。 ふと奈良東大寺参道近くの「氷室神社」を思い出した。 御祭神は仁徳天皇は一緒なのだが、奈良の氷室神社では本殿に並んでいる額田大中彦皇子 ぬかたのおおなかつひこのおうじはバス道にある「夢野熊野神社」内の摂社に祀られている。 本来異母弟の仁徳天皇に押さえ込まれたのだから、横に並ぶのがおかしいのかもしれない。

境内に入り右手に手水舎があり、民家が境内敷地を圧迫するかのように迫っている。 奥にある赤い祠は不明、その後ろに「清盛七弁天」とある。 氷室神社の本殿のことである。 ≫清盛七弁天とは

境内東側の境界線に沿って並ぶ石の祠(不明)と石碑たち。 ここ氷室神社はほんとにたくさんのものが立ち並ぶ。

?

田中元総理は金龍神が守護していたという噂もある、なぜと聞かないでね...

≫白髭大明神とは

本殿、れんあい弁天さま。 清盛が深く信仰していた安芸国厳島神社をこの地、福原京の周囲七箇所に勧請したものの一つである。



御祭神は大国主命・仁徳天皇・市杵島比売




恋愛弁天さまの指人形

今度は境内の左側に並ぶいろいろ。 手前は「井桁に一の字」の紋、誰のものだろうか?

その横の祠には「善黒大神」「七色白龍」、これはまったく不明

金明水とは富士山の霊水のことだが、なぜここに? ≫金名水とは

正一位たちということは、稲荷神社の系列か?

氷室稲荷神社。 ここから先がさらに、さらに空気が変わる。 波板で囲われたところが稲荷神社の祠となるのだろう。 中にはたくさんの石碑や石像が置かれていたが、久しく体に感じるものがあり撮影までは至らなかった。


これは狐だろが、なんてユニークなこと、後ろにはツワブキが色を添えていた。

これが氷室。 『日本書紀』仁徳天皇62年の夏の条に皇兄額田大中彦皇子が闘鶏野で氷室を発見した記事があり、地元ではここだとされている。 横の石組みも城壁を想像させる。

洞窟の入り口の上に何か漢字が書かれているが... 最 ? ? 国...

氷室旧跡の脇にあった石碑「○陀禰大明神」

本殿の真後ろから東側後ろの風景


一番手前の新しい祠、加室大明神は不明

京都の幸神社の「御石さん」と同じだろうか?

真ん中の大きな祠にはごらんの神々

波板の祠の中の石碑「○地大神」 詳細不明

≫豊受姫大神 伊勢神宮外宮と稲荷神との関係

これも境内東側にある囲みの中にあった「氷室清瀧」水は乏しかったがここが夢野清水の場所だろうか (夢野清水の前にあり。土人、氷室祠と称す。入湯の人、この祠を拝して浴す 『摂津名所図会』)

そして仏法の守護神「八大龍王」が水辺を守護。 ≫八大龍王とは
とにかく移り変わる歴史や思想の跡が、そのまま残る貴重な神社かもしれない。 三世紀の太古から平安、鎌倉、室町、江戸、そして明治〜昭和、平成と、まるで組合す前のジグソーパズルのように散りばめられているのだ。 兵庫区役所のサイトにここ夢野村の主な伝説「夢野の鹿伝説(夢野町)」「額田大仲彦の氷室伝説(氷室神社)」「鶏塚(氷室町)」をはじめ付近の伝説もまとめられているので一読されたし。 ≫兵庫区・まちかどの伝説と信仰
平成23年12月13日 参拝