先日、思いがけない人が家に訪ねてきました。
私の祖母は12歳で両親を亡くしたんですが、その時小学生の弟2人と2歳に満たない妹の兄弟4人はそれぞれ親戚などに引き取られたのですが、まだ赤ちゃんだった妹だけは、子供のいない家に引き取られていきました。
祖母は親戚の叔母の家に行ったのですが、当時戦争中でその叔母は東京の荻久保にある将軍家の嫁でしたので、親のいない子供を引き取るには丁稚奉公のような形でしかできませんでした。祖母はいつも裏口から出入りして、その家のお坊ちゃんやお譲ちゃんとは厳しく差別されとても悲しい思いで暮らしていたそうです。
女学校を卒業すると新宿の三越あたりの裁縫屋に就職し寮生活を送っていたそうですが、孤独でいつも寂しく夜になると窓からこっそり抜け出して街でふらついていたそうです。
ある時当時の満州から日本に来ていた留学生と恋におち、そのまま満洲へ逃げるようにして家出をしたのですが、噂では親戚の家では大騒動だったそうです。
戦争が終わり、引き上げ船で帰ってきた祖母は子供4人を抱え(一人は私の母です)何とか一人前に育ててきました。しかし、東京は空襲で丸焼けで親族もほとんどが空襲でやられたそうで、たまたま大阪のすこし遠い親戚が祖母の戸籍を何故か大阪に移動させていて、大阪に来ることになったんです。そのために身内の所在も分からず暮らしていました。
ところが、今は私と私の母と三人で暮らしているのですが、先日何と他の家にもらわれていった妹が突然訪れて来たのでした。
初めはインターフォン越しに妹ですという言葉に素直に納得できず、怪しいと思っていたのですが、話を聞いていると確かに妹らしい。
そして部屋まで上がってきてもらったところ、目を真っ赤にした妹とその長女が現れたのでした。
話によると大人になってから実は貰い子だと聞いて、ずっと気になっていたが、いろいろと手がかりがつかめるようになってきて1年前ほどから本腰で探し始めたらしいんです。
こっちはあまりにも突然で感動を通り越して驚きだけで涙を流すどころかあいた口がふさがらないような状態で別れを告げました。
しかし、これでまた会えるということで年明けに向こうの親族とみんなで会おう!ということになりました。
しかも、祖母はここ2年ほどずっと妹の話をしていたのでまさかの出来事でした。ドラマのようなことが身の回りに起こるんですね〜。
良かったねおばあちゃん。
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