2010-08-26 (木)
北海道万歳!
早いもので8月も残りわずかとなりました。まだまだ残暑のきびしい日が続いていますね。
暑いとき、みなさんはどんな方法で涼みますか?私は一番の大好物の、冷たくて美味しいソフトクリームを食べてクールダウンしています。この暑い季節だからこそソフトクリームが美味しく感じられますよね。
前回に引き続き、北海道のソフトクリームの旅のお話をいたします。
(前回のお話はこちらからどうぞ)
今から15年ほど前の話。北海道の牧場でおいし〜い生乳ソフトクリームを作っている、とある牧場のオーナーさんに「このソフトクリームを作る方法を勉強させてほしい!」と必死に頼み込み、お願いが通じて、この牧場にお世話なることになりました。
オーナーさんは、関西から身一つで北海道に来て泊まる場所がない私に、お知り合いの旅館を営んでいる方に「一泊二食付4000円で泊めてやってくれ」と頼んでくださり、とてもお安く泊めていただくことができました。厚い人情をお持ちの優しい方です。「遠いところから来て、明日は朝早いから、ゆっくり休め」と言っていただき、その日は早くに就寝しました。
そうして一日目、北海道の朝は早く、午前6時に出勤です。
「ソフトクリームを作る勉強を教えてもらえる」という期待を胸に、さっそく乳絞りをさせてもらえると思ったのですが、やはりそう簡単にはいかず、まず任された仕事は“掃除”でした。
その牧場は、道路沿いにある観光名所として、名物の「搾りたて牛乳」を目当てに大勢の観光客がいらっしゃいます。その最初の仕事は、大きな観光バスや車が多く止まる、その駐車場のお手洗いの掃除でした。正直がっかりでした。作業を続けるも慣れない仕事に2〜3時間で腰が痛くなり、やっと終わったかと思えば、お次は草むしりに、牛に食べさせる飼料集め。極めつきは、牛舎の中の馬糞の処理です。もうそれはそれは、口では言い表したくないほどのひどい臭いの中、腰が痛くなりながらも黙々と作業をしました。そうして頼まれる仕事は、しんどい雑用ばかりで、「僕はこんなことをするために北海道まで来たんじゃない!」と泣き言をつぶやいてしまったほどです。
とてもきつい仕事でしたが、朝6時から夕方5時まで本当に規則正しい生活を送りました。
仕事が終わると、旅館に戻って露天風呂に入り疲れを洗い流します。至福のひと時です。この露天風呂から見える夜空は、驚くほどの星の数で、15年たった今でも忘れられないほどきれいでした。そして風呂から上がると、団らんスペースのような所で、旅館のオーナーさんの身内やいろんな人が集まって、どこからともなく酒と肴が運ばれ、酒盛りが始まります。私もよくお誘いいただいて、いろんなことを語り合いました。仕事の疲れが一気にふっとぶ楽しい時間でした。
都会だったら、知らない人間を招き入れるのは、普通は警戒しますよね。しかし、私がお世話になった北海道の方は、みんな身内のような暖かい方たちでした。
このつらい掃除の日々が毎日続きましたが、牧場の仕事をはじめて一週間ほどたった頃。ついに念願の乳絞りをさせていただきました。そうすると、牛のことが本当にいとおしく思ってきます。牧場の方は、自分の子供のように、大切に大切に牛を育てているのだと感じました。「牛は家族だ」という言葉が身にしみます。それからは、ソフトクリームを作る過程をしっかりと学ばせていただきました。
しかし非常に残念なことに、教えていただくうちに、北海道の生乳を関西に持ち込むことは非常に困難だということが分かりました。北海道の生乳は絞ってから、ほんの3、4日で使いきらなければならず、牧場から空港に運ぶまで2日かかるという、時間的な問題が発覚したのでした。
せっかく、本当にご親切に教えていただいたのにと、お世話になった牧場の方たちに心からお詫びしました。「もう家族だからいつでも帰って来い、なにかあったら自分たちが助ける」と言っていただき、うれしさと申し訳なさで涙があふれてきました。感謝してもしきれませんが「ありがとうございます」とお礼をして、最後は抱き合ってお別れをしました。寝食を共にすると本当に家族のような存在になるものですね。人は支えあって生きているというシンプルだけど忘れがちなことを、強く実感しました。
20日間ほどの短い期間ですが、15年ほどたった今でも、この北海道での思い出は私の人生の中でものすごく大切なものだったなと、夏が来ると私の心に蘇ってきます。
by 日本ウエルネス at 20:10 │comment (0) │TrackBack (0) │
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