1991年、バブル景気が崩壊し、それ以降の日本は、「失われた10年」を迎えることになった。この長期にわたる不況によって日本の企業は、急激業績が低下し、金融機関は巨額の不良債権を抱えてしまった。空前の好景気からあっという間に大不況へと突入することになった。そして、不況から抜け出すべく企業はバブル期に行った経営方針を見直し、資産を売却したり、事業を縮小するなどの対処をすることになった。その他にもコスト削減の為、大がかりな人員削減、いわゆるリストラを行い、人件費を抑え新卒の採用も手控えるようになり、中には新卒採用自体をゼロにする企業もあった。こうして多くの犠牲をはらいながら血のにじむような努力をしたが、それでも平成不況から抜け出すことがままならない状況が続くこととなってしまったのである。ついこの間までのバブル景気がこうも劇的に変化し、日本経済にこうも大きな傷跡を残すことになるとは思いもしなかったのではないだろうか。先の見えない暗闇の中を日本はもがきながら長い間過ごさなければならなくなったのであるが、同時にワーキングプアが生まれる土壌が作られることにもなったのである。